10回目終了、ありがとうございました。

Jazz Complex vol.10、昼夜沢山のお客様にご来場頂き、ありがとうございました。

【昼の部】
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1.坂崎拓也bass デュオ  with 渡辺ショータpiano

What's up Dude
My Note 
Alone Together 
Saga of L.B. 
Happy Hour 
Cherokee 

坂崎君はこのイベントは3回目、1度目はパララックスで、2度目は枡田咲子さんと、今回は最後に自分のバンドでお願いしました。最後なので、大事なミュージシャンに出て欲しかったのもあり、パララックスのメンバーにそれぞれやってもらおうと思ったわけです。
パララックスの休止から4年経って再開した時に、一番向上しているのは間違いなく坂崎君でした。皆さんが聴いてもそう思われたと思います。楽器技術もそうですが、バンド内での居てくれる場所の判断というのが、前より格段柔軟で信頼できるものになり、成長したなあ、私も頑張らなきゃなあと思いました。
坂崎君にお願いした時に、事前に「自分のバンドは渡辺ショータじゃないと」と言われ、わざわざ名古屋から来て頂きました。私も勿論お名前は存じ上げていましたが、演奏を聴くのは初めて。素晴らしかったです、特に、自分のオリジナルは、曲もソロもとても素晴らしかった。彼ももうすぐ東京に出て来るそうで、楽しみです。


2.清水勇博 drums ソロ

PaPa 
L train 
Pent up house 
Andalusias 
Laz 
Ed Blackwell 

ベースの萬氏にソロをお願いしたあたりから、ジャズコンプレックスの2枠目はソロ、という感じになってきたかな?、今回、無茶なお願いを覚悟で、ドラムソロでとリクエストしました。大分前に、デュオでライブしたこともありますし、その時に、お店の真ん中にセットを配置してソロとか、面白いかもねー、と話していたのも思い出して。打楽器のみのソロというのは、大変に面白いです。もしかして、聴くのに集中しすぎて疲れた方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう風にも聴けるし、パルスの中で感じて委ねるだけ、という聴き方もできるので、私も聴く位置を色々変えて聴けます。個人的には、最後の曲のドラマの組み立てが一番気持ち良く面白かったですが、皆さんいかがでしたか?


3.秋田昌則 piano デュオ   with 清水勇博drums

Improvisation 

前々から「俺もジャズコンで弾かして〜」と時々冗談で言ってましたが、やはり10周年10回目最終回となれば、秋田さんに弾いて頂かないと締められないでしょう!と思い、このブッキングです。私は2回、秋田さんのライブを聴きに行っていますが、おそらくほとんどの方が、クレオールのマスターの弾くピアノは、初めてお聴きになる状態。いつも顔を合わせるし、ピアノ弾きとは聞いているけど、どんな演奏をするのだろう、、、と、想像つかなかったかと思います。
オリジナル曲を演奏するのかな、と思いきや、特に打ち合わせ無しのインプロヴィゼーション一発勝負。MCなし。男前に一本でばしっと決めて頂きました。前も演奏を聞いた時に感じていましたが、インプロヴィゼーションでも、めっちゃフォークソングなんですよね。この秋田さんの色、現代音楽も現代ジャズも通じている中でフォークソング、っていうのが、人懐っこくて好きです。



【夜の部】
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1.西山瞳 piano ソロ

さようなら
Call 
めぐり逢い 
That Day 
からたちの花 
Pescadores 
死んだ男の残したものは 
Aprilis 

いつものように、曲順は決めずに弾き始めましたが、結果的に、武満徹と山田耕筰の間に自分の曲を挟む、という暴挙に至りました。散々複雑な曲を沢山書いていましたが、ここ最近は「うた」を弾きたいと強く思っています。


2.木村知之 bass, piano ソロ

Bass Improvisation 
Things ain't what they used to be 
Piano Improvisation 
太陽の歌 
フーガ 

作曲家でもあり、ジャズベーシストでもある木村さんから出てくる音は、西洋音楽の数学的に制限された中からの美と、まさしくジャズのスピリットとガッツの、とても良い両面の緊張を持った音楽でした。ベースのアルコを使ったフリーインプロヴィゼーションからスタンダードの昔は良かったねの流れが、なんだろう、クラシックからブルースに物凄く自然に移っていって、うわーと思いました。太陽の歌はオーケストラみたいだし、作曲してる方の演奏って、普通の人には見えてないところが見えていたり、聴こえていないところを聴いていたりするんだなあと、改めて思います。最後の、今日のために書いた「フーガ」、網の目のように美しく、私の耳も網の目のように聴いていたのですが、私は木村先生に和声を習っていたので、網の目の美しさを教えて下さったのも木村先生だなあと、改めて感謝した次第です。


3.西浦達雄 Vocal, piano、遠藤真人Guitar, vocal、深沢学 Percussion, vocal、九埜元哉Guitar, vocal

あの日あの頃あの時 
そうだろう 
勇気 
Desperado 
3/4の未来 
友達 
その瞬間…思いを胸に 
Get Your Smile

まっすぐな曲に、まっすぐな歌。ジャズの畑でそればかりやっていると、あれが出来た、是が出来ないというばかりで、なぜ音楽をやっているか、何が伝えたいのか、一番根っこの大事な部分を少し忘れてしまいがちになる時があります。西浦さんの音楽は、音楽をするために一番大事なエナジーに溢れているので本当に大好きで、疲れている時、勇気があまり出ない時に、時々電車でiPodで聴くんですよ。今回、生で「そうだろう」が聴けて、私は溢れ出る涙を抑えることができませんでした。メッセージが音に乗って伝わる、音楽の力って素晴らしいなと思いました。実はバックのメンバーは、私が音大で働いていた時に学生だった人たちで、彼らから出てくる音が、学生の音からプロの音に変わっていく様に、また感動していました。そして、曲間のMCが、皆さんに楽しんでもらおうという気持ちが物凄く伝わってきて、良い時間を皆で共有したい、という、ライブの一番大事な部分を心から実感しました。







感無量の一日でした。
最後の第10回で、私の大事なバンドメンバーの坂崎君と清水君、尊敬する師である総合音楽家の木村さん、20代の時にこの方に出会えて良かったと心から思う西浦達雄さんという、私にとって本当に大事な人たちに演奏頂けて、それだけで胸がいっぱいです。


元々は、オリジナルを中心に活動していて演奏する場所がない、とか、お客さんが来ない、とか言うのがとても嫌で、じゃあ何か聴いてもらえる機会を作ろうよ、と思って始めた企画ライブシリーズ。
なるべく、自分より年上の方と、自分より年下の方という組み合わせにして、自分が聴きたくてきっと刺激を貰える音楽家、そういうブッキングにしてきました。
ジャズと接点を持ちながら自分の音楽を追求する方々、ということに焦点を当てていたので、ジャズからだけでなく、クラシックやポップスの方にも出て頂きました。


今回、クレオールの10年目に合わせて開催しましたが、イベントは10回目ですが、私は10年間ほぼ毎月1回出演しています。
ですので、一日お店にいて、一番後ろからステージと客席をずっと見ていると、音楽を楽しく、気持ち良く、緊張感を持って、出演者・リスナー・お店の皆で音楽をシェアできる良い場所が、10年10回かけて少し作れたかなあ、と、思うことができました。
改めて思ったのは、なるべく多くの人と関わって音楽をしていこう、ということと、個人的な音楽の向上も大事ですが、「場」を作り、育てていく努力をずっとしていきたいな、と思いました。

元々、「イベントは3回ぐらいだったら誰でもできる、10回続けようと思うと努力が要る。だから10回やる。」と宣言していたのもありますが、10回開催する6年の間で、このような何組かでの企画ライブは、関西で大分増えたように思います。もう継続的なライブイベントとしての役割は、ある程度果たせたかなと思いますし、また別の形で音楽の場を繋げていく活動を考えていますので、今回の10回目で締めとしました。
また新たな活動がご報告できるタイミングには、こちらでもご報告したいと思います。


この今までご出演頂いた皆さんのリストを眺めると、本当に錚々たる顔ぶれ。よくご出演頂けたなあと、感謝の気持ちと同時に、誇らしい気持ちになります。
改めて、今までご出演頂いた皆様のお名前を、掲載させて頂きます。

-artists- (楽器、五十音順)

pianist
秋田昌則、片倉真由子、熊谷ヤスマサ、佐伯真梨、坂田尚子、佐藤浩一、清水武志、瀬川真悟、関谷友加里、たなかかつこ、津嘉山梢、西島芳、浜村昌子、枡田咲子、渡辺ショータ
guitarist
市尾優作、九埜元哉、田中靖二、馬場孝喜
vocalist
東かおる、遠藤真人、小笠原千秋、田中ゆうこ、西浦達雄、ひマワリ、升本しのぶ、村井仁美
bassist
大谷訓史、川村竜、坂崎拓也、西垣昌也、パギーラ・キプリンギ、宮野友巴、萬恭隆
その他楽器
浅井良将(alto saxophone)、影山朋子(vibraphone)、清水勇博(drums)、鈴木孝紀(clarinet)、田中光栄(harmonica)、深沢学(percussion)、山本昌広(alto saxophone)



また、カメラスタッフで10回入って下さっていたNAZOCHUさんのサイトの方に、フォトレポートがアップされておりますので、ぜひご覧下さいませ。
http://www.nazochu.com/131130-1.html



6年にわたり、サポート、応援して下さった皆様、どうもありがとうございました。
このご縁を大事に、今後も良い形で音楽の場が作れるよう、努力していきたいと思います。
どうもありがとうございました。


西山瞳

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by jazzcomplex | 2013-12-02 01:11 | vol.10
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